もしもの時、まさかの時にそなえて | BCPって何? LCP/FCPって何?

先週末は花冷え、満開の桜を寒さに震えながら眺め、せっかくのお花見散歩を予定していた日は雨でした。

季節がどんどん変わっていきますね。
しろくまの庭の木々も雨の恵みと晴れた日の暖かさで、毎日表情を変えています。

しろくまの桜はチェリーピンク ヨウコウザクラという種類でしょうか?

しろくまの庭の桜

梅の木が実をつけ始めました!

梅の実

ムスカリの花♡
サクラばかり見上げていて、足元に気づいていませんでした。

ムスカリ

もみじの芽吹き

今回の内容

・BCPの講習を受けました
・BCPって何?
・LCP(Life Continuity Plan)生活継続計画
・おすすめの防災マニュアル

事業継続計画(Business Continuity Plan)の講習会

プログラムではありませんが3月半ば、スタッフはBCPの講習会を受けました。
堺市によるオンライン講習です。
約2時間に及ぶ、震災等にそなえるための講習でした。

「業務を洗い出し優先順位をつける、また日頃の信頼関係が代替システムの構築に大事だね」
2時間みっちり、お疲れさまでした。

BCPに因んで今回のブログはしろくまの日々の様子ではなく、おすすめの本などのご紹介も含めながら、防災についてお伝えしたいと思います。

BCPって何?

BCPはBusiness Continuity Plan の略で、訳すと「事業継続計画」、
なんかそのままの意味ですね。

企業や組織が災害などの緊急事態になっても被害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るために事前に策定しておく計画です。

施設に義務付けられている防火訓練やBCPは組織や団体が策定しなければいけないものですが、

同じような備えが個人や家庭にも求められています。

それらはBCPになぞらえて、LCP(Life Continuity Plan生活継続計画)やFCP(Family Continuity Plan 家族継続計画)と呼ばれています。

LCP(Life Continuity Plan)生活継続計画

阪神淡路大震災や東日本大震災が起こる前は、「もしもの時」「まさかの時」は、経験するかもしれないけれど「多分大丈夫」「自分には起こらない」と思う人が多数派だったのではないでしょうか。

しかし、コロナのパンデミックの渦中に現在もあることを考えると、「もしもの時」「まさかの時」は日常と隣り合わせにあることがわかりました。

猛暑日が続いて気候変動を肌で感じ、地震や土砂崩れ・川の氾濫など自然災害が発生しやすく、発生すれば被害がより大きくなっている近年、災害は対岸の火事ではなくなりました。

また、非常事態は自然災害に止まらず、多くの国々でライフラインが脅かされるような事態が突然起こることも、この1か月で思い知らされました。

自分と家族の命を守る ⇒ 被害を最小限に  できるだけ早く元の生活に戻る

BCPでは大きな企業であれば支店や地方の工場などが代替システムとして機能しますが、
家族の生活においては代わりになる人はいないし、お家が他にもあるわけではない。

そのために自分自身や家族が日常していることを洗い出して可視化し、起こりうる「もしもの事態」「まさかの状況」を想定し、非常時でも行える別の方法を準備しておくことがより重要になってきます。

例えばですが、家族の誰かだけが知ってることってありますね。
物の場所とか、連絡先とか・・・。
その家族が非常時にそばにいる、という保証はありません。

また、おなじ事態に遭遇しても年齢や体力で対処できることは全く違ってきます。
避難の方法も一様にはいかないでしょう。
「防災グッズを準備したから、はい安心」ではなく、起こるリスクは一人一人異なります。

未だ起きていないことを憂うのは考え物ですが、
「備えあれば憂いなし」という言葉もあります。

備えるのに何かヒントになることがないかしらと思い、調べてみました。

おすすめの防災マニュアル

インターネットで自治体が出している様々な防災マニュアルを入手することが可能です。
有名なのは2015年に東京都内の全世帯に配布された東京防災ですが、それぞれの地域性もあり、お住いの自治体のHPを一度チェックすることをお勧めします。

「東京防災」の閲覧|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)

↑ これ圧巻!

個人の方が書いたものですが、「これは役に立つ!」と思った記事がありました。

阪神淡路大震災を経験したある方の記事ですが、今すぐ読んで、今すぐ実行したくなる、そんな内容です。

大地震が起こる前に、これだけはしておけ!|さとなお(佐藤尚之)|note

本も紹介させてください。
タイトルは「マンション防災の新常識」

副題が、~逃げずに留まる在宅避難~ となっています。

横浜市戸塚区の防災ページで防災についての動画を見る機会がありました。
防災士・釜石徹さんという方の30分ほどの動画です。
とても具体的で、「そうかあ~!!」と思うことが多くあり、これは本を読んでみなければと思った次第です。(動画は視聴期間があり、現在は見ることができません)

読んだ人のレビューの一部を引用しますね。
“・・・この本には目からウロコのノウハウがいたるところにちりばめられている・・・・”

“・・・賃貸暮らしや戸建て住宅に住んでいる人にも有益な防災対策が多く盛り込まれ・・・
行政が作成する机上の災害対策ではなく、筆者が実践したうえでの体験や長年の知見をもとに書かれており、従来の防災マニュアルとは一線を画している・・・“

スタッフの感想ですが、
「これはホンマに今までの意識を変えなきゃいかん!」と思いました。

スタッフが今までに持っていた意識とは???
    ↓
「困ったらお役所が何とか助けてくれるんちゃう?」
    ↓
というお気楽意識が見事に打ち砕かれました。(危機管理意識の低さが露見しますね)

・自助が第一(行政を頼らない) 
・在宅で非難するという選択 
・災害時にしか食べない特別の非常食は極力備蓄せず、いつも食べている食品で買い足しながら10日分以上備える。

・ケガをしない、家具の転倒で死亡しない
・非常時の食事の作り方、非常時のトイレ、ごみの処理
等々、従来の常識にとらわれない対策、生き延びるための実践的な方法が具体的に述べられています。

しろくま近辺の図書館では、堺市・大阪狭山市・河内長野市に蔵書があります。
一読の価値あり!

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